七夕

七夕にすることといえば?少しの工夫でもっと楽しもう!

一年に一度の星のお祭「七夕」。

日本の大きな行事の一つなので、せっかくなら七夕ならではのことをして楽しみたいですよね。

とはいえ、いざ何をするかと言われると迷ったり、祝日ではないので日々のやることに追われて、なんとなく過ごしたりする人も多いのではないでしょうか?

今回は、日本文化好きで和食文化継承リーダーでもある筆者が七夕にすることをまとめてみました。

七夕をより楽しむためのアイデアも、本記事の中に盛り沢山です。

どれか一つ取り入れるだけでも、七夕の充実度がぐっと上がりますよ。

早速みていきましょう!

七夕にすることその一〜短冊に願いを書く 

七夕にすること一つ目は「短冊に願いを書く」です。

もはや定番ですね。

短冊に願いを書いて笹に飾りつけた経験は、誰もが1度は経験したことがあると思います。

七夕らしい過ごし方ですが、ご自宅に笹を飾るのは大掛かりで、ハードルが高く感じられるかもしれません。

そんな時はアサガオで代用するのがおすすめです。

メリットはその手軽さ。ベランダに置けるほどコンパクトな上、短冊は支柱に結びつけることができ、花はそのまま七夕飾りになります。

格式ある由来をもつのも魅力です。

アサガオは別名を「牽牛花(けんぎゅうか)」と言います。彦星を「牽牛」とも呼ぶため、七夕を代表する花なのです。

花言葉は「愛情」や「結束」。恋人同士を思わせ、とてもロマンチックですよね。言い伝えによれば、アサガオが美しく咲くのは織姫と彦星が無事に出会えた証だそうです。

七夕にぴったりなアサガオを、短冊の代用として取り入れてはいかがでしょうか?

【効果アップ】短冊の書き方にこだわりを!天に願いを届けるひと工夫

七夕にすることとして「短冊に願いを書く」ことを挙げました。

願い事が決まったらすぐ短冊に書きたくなりますが、少し待ってください。

短冊の色に意味があるのをご存知でしょうか?

短冊の基本色は「青(または緑)・赤・黄・白・黒(または紫)」の5つで、それぞれ下記のような意味合いがあります。

青(緑) 他者を思いやることや、徳を積むこと
礼儀正しくすることや、祖先や親を大切にすること
誠実であること
義務やきまり、やるべきことをきちんと行うこと
黒(紫) 知識や知恵をつけること

例えば、願い事が「試験に合格したい」なら黒(紫)、「忘れ物をしない」なら白というように、願いに合わせた色の短冊を意識すると、より効果があるそうです。

願いを筆で書くのもおすすめです。

七夕の朝、里芋の葉に溜まった露は「織姫の涙」と呼ばれ、その露で墨をすって書くと字が上達すると言われています。

はた織り上手な織姫にあやかり、七夕は裁縫や書道をはじめとする芸事の上達を願う日でもあるそうです。

筆を準備する余裕がない場合は、筆ペンを使いましょう。それだけでも書くときに背筋が伸びて心持ちが変わりますね。

七夕にすることその二〜伝統料理をいただく

七夕にすること二つ目は「伝統料理をいただく」です。

七夕の食べ物と言えば天の川に見立てた「そうめん」が定番です。

もちろん今年もそうめんを食べるのも一つですが、日本全国を見回せば、地域独自の料理を食べる地域があります。

たまには気分を変えて、郷土料理で旅をするように七夕を祝うのはいかがでしょうか?

食卓を鮮やかに!新潟県の七夕料理「笹ずし」

七夕にどのような伝統料理を食べるのかというと、まずは「笹ずし」を検討してみてください。

「笹ずし」は、笹の葉にのせた酢飯を、色とりどりの具材で飾りつけた料理です。

笹の葉を使うところが、七夕らしさを感じさせますね。

具材は甘辛く煮た山菜やしいたけ、野沢菜漬けなど多種多様。ご家庭によって自由に盛り付けます。

新潟では元々、防腐効果のある笹にご飯を包んで保存食としてきました。

そこからハレの日に食べる料理として、具材をのせた華やかな笹ずしが生まれたとも言われています。

笹の葉を手に入れるには、ネット通販やフリマアプリが便利です。

冷凍保管も可能なので、セール時を狙うのがおすすめです。

作る時には酢飯さえ準備すれば、あとは桜でんぶや錦糸卵、鮭フレーク、お惣菜のひじき煮やきんぴらごぼう等の出来合いのものを盛り付けるだけであっという間に完成!家族で一緒に作るのも楽しいですね。

おやつにおすすめ!長野県の七夕料理「七夕ほうとう」

七夕の伝統料理として「七夕ほうとう」も有名です。

長野県では、江戸時代から七夕を月遅れの8月7日に祝う風習があり、「七夕ほうとう」もその時に食べられます。

この地域では小麦栽培が盛んで、七夕の頃にちょうど収穫を迎えることからこの料理が生まれたと言われています。

ほうとうは、もっちりしつつもつるんとした食感が特徴の麺です。

山梨県の郷土料理としても有名ですね。

カボチャなどの具材と一緒に味噌ベースの汁で煮込む山梨県の「ほうとう」と違い、「七夕ほうとう」は、茹でて水切りしたほうとう麺に、きなこやあんこをたっぷり絡めて食べるおやつです。

以前はこの地域のみ入手可能だったほうとう麺ですが、他の地域のスーパーでもおいてあることが増えてきました。

見つからない場合はうどんやきしめんで代用することもできます。古くから受け継がれた伝統の味を、ぜひお試しください。

日本の伝統行事「七夕」を特別な日に

七夕にすることとして、二つの事柄をみてきました。 

七夕は、古くからの言い伝えや土地の恵みを大切にして1年の願いを天に届ける伝統行事です。

七夕にすることには一つ一つ理由があり、それを受け継いできた歴史が今につながっています。

今回ご紹介した「七夕にすること」はどれも意味合いのあるものです

少しでも取り入れやすいように、入手方法や代用品を合わせてお伝えしてみました!

気に入ったアイデアがあったら、ぜひ取り入れてみてください。今年の七夕が、いつもより特別な日になりますように。。☆