突然ですが、皆さんは普段の料理にパプリカを使っていますか?
パプリカを一品、料理に加えるだけで見た目が華やぎ、なんだかオシャレな気分を味わえるので、私としては一押しの野菜なのですが、「パプリカが好き!」という人は少ないですよね。
赤や黄色など、鮮やかな色で知られるパプリカですが、今ひとつ使い方がわからないので、普段スーパーで見かけても、あまり買わないという方もいるかもしれません。
あるアンケートによると、人気のある野菜の中でパプリカはなんと40位中28位でした。
あまり人気がないってことがわかります。
そんな不人気のパプリカですが、実は知られざる魅力がたくさんあるんですね。
パプリカの魅力を知れば、きっとパプリカを買ってみようという気になるに違いないはず!
そこで今回は、パプリカについて詳しくみていきたいと思います。
赤色と黄色のパプリカの違いやそれぞれの特徴や美味しい食べ方など、魅力をたっぷりお伝えしていきます。
一緒に、パプリカの奥深い世界を探求してみましょう!
Contents
パプリカってどんな野菜?
パプリカは赤や黄色など、色に違いがある鮮やかな野菜という印象がありますよね。
そんなパプリカは、実はピーマンと同じ種類なんです。
パプリカは、ナス科トウガラシ属の植物。
ナス科トウガラシ属の植物は種々あるのですが、その内小さいものは、アメリカから伝わり、後に「ピーマン」と呼ばれました。
同じ種類の中型、大型の野菜はオランダから伝わり、後に「パプリカ」と呼ばれたとされています。
ピーマンとパプリカが、同じ種類の野菜だったとは驚きですよね(無知な私はビックリしました)。
パプリカといえば、赤や黄色がお馴染みですが、他にもオレンジ、緑、紫、黒、白、茶など、世界にはなんと8種類もの色のパプリカが存在しています(これも驚き)。
このパプリカの色は、どのようにして変わるのかというと、収穫する時期によってだそうです。
パプリカは、最初はみんな緑色をしていますが、熟してくると黄色や赤色に変化していくというわけです。
収穫時期が違うということは、それぞれに含まれる栄養素も成長によって変わっていくということがわかります。
例えば、緑色のパプリカ(ピーマン)は若い分、繊維が多く栄養素が比較的少ないのに対して、熟した赤色や黄色のパプリカには、緑色に比べてたくさんの栄養素や旨味成分が含まれています。
また、緑色のパプリカは若く比較的栽培がしやすいため、赤色や黄色に比べて安く手に入れることもできます。
赤色や黄色のパプリカより、ピーマンが安い理由がわかりますね。
ではここから、私たちが比較的スーパーなどで目にしやすい赤色と黄色のパプリカにスポットを当てて、もう少し深掘りしてみましょう。
パプリカの赤と黄色、何が違う?
パプリカの赤と黄色の大きな違いは、甘みや栄養素です。
詳しくみていきましょう。
赤いパプリカの特徴
赤いパプリカは、熟成した状態で収穫されるため、他の色のパプリカよりも糖分が高く甘みがあります。
また、赤色のパプリカはビタミンCやビタミンAが多く含まれていることでも知られています。
赤色のパプリカに豊富に含まれる抗酸化物質カロテノイドは、緑色のパプリカやピーマンの11倍も多いとされています。
赤いパプリカは、トウガラシ属なのに甘いので、別名「スイートペッパー」とも呼ばれています。面白いですね。
黄色いパプリカの特徴
黄色いパプリカは、赤いパプリカより未熟な状態で収穫されるため、甘さは控えめです。
もっとも、黄色のパプリカにも、ビタミンAやビタミンCが多く含まれています。
ビタミンAは免疫機能を高めたり、視力を維持したり、細胞を活性化させるのに役立つとされています。
繊維質も豊富なので、消化器官の健康や便秘解消にも有効です。
赤色と黄色のパプリカを存分に味わうために
パプリカの赤と黄色の違いをかけ足で紹介してました。
赤のパプリカも黄色のパプリカも、栄養分が豊富なわけですが、そんなパプリカを美味しく食べるには、どんな方法があるでしょうか!?
代表的なものをふたつお伝えします。
生で
赤色と黄色のパプリカを美味しく、そして栄養を損なわずに食べる方法は、ズバリ生です。
どうして生で食べるのがいいかというと、ビタミンAやビタミンCは、熱を加えると壊れやすいからです。
細切りにした生のパプリカをサラダに加えたり、生のパプリカを酢漬けにするなどすると、栄養素を保ったまま美味しく食べることができますよ。
蒸して
パプリカを生で食べることに少し抵抗がある方は、蒸して食べるのがおすすめです。
パプリカに含まれるカロテンは、蒸すと体内でビタミンAに変わりますし、蒸すことによって食感が変わり、より体内に効率的に吸収されやすくなります。
パプリカを蒸すとビタミンがアップし、栄養素を無駄なく摂取することができます。
また、蒸すことで老化物質になる”糖化”を防ぐこともできるので、蒸しパプリカはおすすめですよ。
赤と黄色のパプリカを使って健康になろう
パプリカの赤と黄色の違いを中心に、その特徴やオススメの食べ方をみてきました。
パプリカのイメージ、少しは変わったでしょうか?
赤色と黄色のパプリカは、どちらも健康に良い栄養素を豊富に含んでいます。
ピーマンよりも栄養素が高く、旨味も感じやすいパプリカ。
もし今までパプリカをあまり使ったことがないなら、ピーマンの代わりにパプリカを使ってみるのはいかがですか?(大人と子供が嫌いな野菜ランキング第1位は、パプリカの仲間「ピーマン」だそうです)
パプリカの魅力を知った今、ピーマンを無理して食べるより、栄養豊かで美味しいパプリカからチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
色鮮やかなパプリカを食卓に添えて、健康に楽しく家族で食卓を囲めたらいいですね。